僕の歴代の勤務先とそこでの待遇からFTMの働き方を考えてみた

僕の歴代の勤務先とそこでの待遇からFTMの働き方を考えてみた

どうも、なぎです!

僕が個人的にすごく気になっていることがあるのですが、このブログをご覧になっているみなさんは、何歳の頃から働き始めて、どんな種類の仕事やアルバイトを経験したことがありますか?

“なぎ”

ちなみに、僕が初めてバイトをしたのは高校卒業後の18歳の時でした!
参考

僕は、高校時代は運動部に入っていましたし、私立校だったので校則でアルバイトをすること自体が禁止されていました。そのため、比較的遅めのバイトデビューかと思います。

僕がカミングアウトを始めたのは19歳の頃なので、いくつかのアルバイト先では女性として働いていたということになります。

また、カミングアウト後に男性として働きたいと思っていた時には、FTMであることで様々な問題にぶち当たったことがあります。

そんな僕と同じような経験が、このブログをご覧になってるFTMの方にもあるのではないでしょうか?

ということで、今回の記事では、【当事者である僕の歴代の勤務先とそこでの待遇から、FTMの働き方について】考えてみたいと思います!

カミングアウトをする前の勤務先

カミングアウトをする前の勤務先

先ほども申し上げたように、僕が周囲にカミングアウトを始めたのは19歳の頃なので、その前に働いていたアルバイト先では、当然ながら女性として働いていました。

“なぎ”

まだ戸籍変更が済んでないので、書類上では歴代すべての勤務先で女性として働いていたことになりますが…。
注意
ここで言う「女性として働く」や「男性として働く」というのは、働く上での待遇的な部分です。

今からお話しする、僕の実体験に出てくる「女性として」や「男性として」という表現についても、待遇的な部分での性別として認識していただければ幸いです。

仕事を探す上で重視していたこと

カミングアウトをする前の僕が仕事を探す上で1番重視していたことは、ズバリ「制服の有無」と「制服があった場合、男女でその制服が同じかどうか」でした。

僕はもともと接客業が好きだったのでいつも接客業のアルバイトを探していたのですが、やっぱりお客様を相手にするわけですので、そのほとんどの所で制服があるんですよね。

なので、もし働きたい職場に制服があった場合は「その制服に男性と女性で違いがあるのかどうか」を気にしていました。

そして、もし男性と女性で制服に違いがあった場合には、そこがどんなに条件が良いアルバイト先だったとしても、検索をする時点で応募対象外にしていました。

また、男性と女性で制服が同じだったとしても、更衣室が男女で別になっているところはできるだけ選ばないようにしていました。(女性の更衣室に入るのが嫌だったので…)

海鮮居酒屋

海鮮居酒屋

僕が人生で初めてアルバイトをしたのは、海鮮料理が美味しい居酒屋さんでした。

“なぎ”

親友の女の子が働いていたお店で、その子の紹介で入りました!

そこのお店には一応制服があったのですが、制服とはいっても上はTシャツに下はダボっとした黒いズボンだったので、男性と女性で制服に違いはありませんでした。(男女兼用的な感じです)

また、これは居酒屋さんに多いのかもしれないですが、更衣室も男女一緒でした。というより、そもそもそのお店には更衣室が1つしかなかったんですよね。

だから更衣室が男女一緒というか、着替えるときはそれぞれ「時間をズラして更衣室に入って着替える」みたいな感じにしていました。

参考

居酒屋さんで働いたことがある人はわかると思うのですが、居酒屋さんの従業員の勤務時間って、人によって出勤する時間や退勤する時間が結構違うんですよね。

例えば、学生は学校が終わってから出勤するので夕方以降の出勤になりますが、料理の仕込みをする人は昼間から出勤しますし、曜日によってはお客さんが少なくて早上がりをするスタッフが出てくる場合もあります。

“なぎ”

そのため、男女で更衣室が一緒とはいっても、僕はほとんど一人きりで着替えていました。

チェーンの有名な居酒屋さんというよりは、地元の小さな居酒屋さんという感じのお店で常連さんが多かったので、厄介なお客さんというのはほとんどいなかったですし、すごく働きやすかったです。

男女で働き方に差もなかったので、性別のことで嫌な思いをしたことや肩身が狭い思いをしたことはありませんでした。いい意味で緩〜く働けていたと思います。

コンビニ

コンビニ

居酒屋さんで働いていたのと同じ時期に、家の近所にある某コンビニで働き始めたのですが、僕がコンビニで働くことを選んだ最大の理由はコレです。

男女で制服に差がないから

またそれかよ!って思うかもしれませんが、みなさんご存知の通りコンビニの制服は男女で同じデザインのものを私服の上に一枚羽織るだけです

羽織るだけですので服を脱ぎ着する必要はありません。ということは、もちろん更衣室もありません。

“なぎ”

荷物等を入れる「ロッカー」は事務所にありました!

【出勤して、事務所のロッカーに入れている制服を私服の上に羽織って働いて、退勤時間になったら羽織っていた制服を脱いでロッカーに入れて帰る】という感じでしたので、「制服に着替える」という部分に関しては精神的にすごくラクでした。

参考

ちなみに、僕が周囲にカミングアウトを始めたのがこの時期です。なので、見た目もこのくらいの時期からザ・男に変わってきています。

ですが、コンビニですのでお客さんと話す機会もそんなにないですし、お客さんが絶えず来るため店員同士で話すこともそんなに多くなかったので、なにか言われて嫌な思いをすることは全くありませんでした。

派遣

派遣

お金が足りないなーという時に、たまにですが派遣のアルバイトもしていました。

参考

僕がやっていた派遣のアルバイトは登録制で、登録したらメールで「この日のこの時間にこの場所でこのお給料で働きたい人いませんかー!?」という募集案件が届いて、やりたいと思うものがあったら自由に選んで応募するというものでした。

お弁当の工場で働く案件だったり、通販の商品を梱包する案件だったり、化粧品のボトルにひたすらシールをはる案件だったり、イベントの会場を設営する案件だったり、様々な種類の案件がありました。

そんな中でも、僕が選んでいたのは、やはり制服がないもの(男女で制服が同じもの)でした。

“なぎ”

派遣には私服のままできる案件も多くあります!

ですが、男性ホルモン注射の治療を開始してパス度が上がっていくにつれて、僕は派遣で働くことはなくなりました。

MEMO
パス度=僕がFTMだということを知らない人に男性として認識される割合のこと。

というのも、登録時に身分証を見せて登録しなければならないので、僕は女性として登録されていたんですね。

そして、派遣される人の情報は派遣会社が派遣先の会社に渡すので、派遣先の会社には僕は女性として認識されているわけです。

女性として情報を渡されているのに、声変わりをした小さな男の子が来たらどうでしょう?

びっくりはするかもしれないね…。

“ねこさん”

ビックリもすると思いますし、本当に本人なの?って思いますよね。

仕方のないことなのですが、行く度に驚かれて毎回説明するのもめんどくさかったですし、本人確認までされるのがイヤだったので、いつからか派遣で働くことはなくなりました。

カミングアウトをした後の勤務先

カミングアウトをした後の勤務先

19歳の頃に周囲へのカミングアウトを始めてからは、アルバイトを探すときには面接の段階で男性として扱ってほしいという旨を伝えていました。

男性として扱ってくれたところもありましたが、もちろん断られることもありました。

参考

断られた所で多かったのは、やはり制服があって、その制服が男女で違いがある(更衣室が男女で別々な)ところでしたね。

例えば、スポーツジムは「FTMでも男性用の更衣室は利用させられない」と言われ断られました。

“なぎ”

当時はLGBTが今よりかなりマイナーだったので、時代的に仕方なかったのかもしれませんね!

そんな中で、FTMの僕を待遇上「男性」として働かせてくれたのは、カジュアルバー・ビジネスホテル・洗車の3つでした。

カジュアルバー

カジュアルバー

僕が初めて男性として働いたアルバイト先は、カジュアルなダイニングバーでした。

バーと言ってもカジュアルな感じのお店だったので、スーツみたいなカチッとした制服ではなく、私服にスタッフ共通のエプロンを付けるだけというスタイルでした。

“なぎ”

なので、ここでも制服や更衣室で困ったことはありませんでした!

トイレはお客さんとスタッフが使える男女共有の個室トイレだったので、そのバーで働いていてトイレに関して困ったことは特にありませんでしたね。

カミングアウトのタイミング

面接の段階では店長にだけ、働き始めてすぐにスタッフの方にもカミングアウトをしました。

幸運なことにみなさんいい人ばかりで、全員が偏見などを持つことなく僕を男性として扱ってくれました。

また、少人数でお店をまわすスタイルだったのでスタッフの人ともすぐに仲良くなれましたし、ありがたいことに常連さんにも弟分的な感じで可愛がってもらうことができました。

“なぎ”

初めて男性として働いたのがこのバーで、僕は本当にラッキーだったと思います。

ビジネスホテル

ビジネスホテル

カジュアルバーの次に男性として働かせていただいたのが、大学の先輩がご紹介してくださったビジネスホテルのナイトフロントです。

ホテルのフロントなのでもちろんスーツだったのですが、メンズスーツを来て働いていました。(スーツは自前のものでよかったので、家からスーツを着て行っていました)

参考

この頃はもうパス度がかなり高くなっていたので、お客さんになにか言われることも一度もなかったですし、男子トイレを使っていても、何か言われたり変な目で見られることはありませんでした。

立地的に地方から定期的に出張に来られるお客さんが多かったので常連さんが非常に多いホテルだったのですが、その常連さんたちにはご当地のお土産をいただいたり、かなり可愛がってもらえました。

ビジネスホテルでもほとんどのスタッフの方にカミングアウトをしていましたが、みなさん受け入れてくれて、当たり前のように僕を男性として扱ってくれて、仲良くしてくださいました。

“なぎ”

本当に人に恵まれています…。ありがたい…。

ここでひとつ小話をさせてください(笑)

僕が働いていたビジネスホテルには、早朝だけホテル周辺の掃除をしに来てくれる可愛いおばあちゃんがいたんです。

そして、僕はナイトフロントで早朝に退勤していたので、タイミングが合った時にたまにそのおばあちゃんと遭遇していたんですよね。

そのおばあちゃんにある日突然呼び止められて、こう言われたんです。

あなたにそっくりなお嬢ちゃん、最近見なくなったわね〜

“なぎ”

いやいや、女の子だと思ってたんかーい!!

女の子だと思われていたことに少し複雑な気持ちにもなりましたが、それ以上に「それだけパス度が上がったのか!?」と嬉しい気持ちの方が遥かに大きかったですね。

以上です(笑)

洗車

洗車

ビジネスホテルのナイトフロントのアルバイトと同時に、洗車のアルバイトをしたことがあります。

洗車のアルバイトも夜勤で、帰庫したタクシーを洗車して綺麗にするという内容のものだったのですが、これがまじで本当にバカに出来ないくらいキツかったです!

“なぎ”

おかげで、洗車のアルバイトを始めてから全身の筋肉もつきましたし、出勤する度に痩せていました(笑)

参考

この時はすでにパス度がめちゃくちゃ高くなっていたので、アルバイトの応募時は男性として情報を送り、面接時に渡す履歴書には女性と明記をしていました。

そして、履歴書を渡すタイミングで「実は…」という感じでカミングアウトをするようにしていました。

というのも、女性として応募してこの見た目で面接に行くよりも、男性として応募して面接に行って履歴書を見せながらカミングアウトをしたほうが、相手の方からしても状況を把握しやすいのかなーと思って僕はそうしていましたよ!

洗車アルバイトの作業自体は、体力的にキツイだけではなくホースで水浴びまくりながらやるので、冬の夜中は寒さがやばかったです。

作業をしている間は動いているので真冬の夜中でも寒さを感じることはないのですが、びしょ濡れになった状態での休憩時間はずっと震えていました。むしろ休憩いらないよって感じでしたねw

ガッツリの体力仕事だったのでスタッフの男女比は8:2ぐらいでした

男社会の職場はこの洗車のアルバイトが初めてだったのですが、みなさんすごく優しい方が多くて、弟分的な感じですごくかわいがってくださいました。

“なぎ”

本当に恵まれすぎています…。怖いくらいに恵まれてる…。

現在の仕事は

現在の仕事は?

いろいろなアルバイトを経験してきた僕ですが、現在はフリーランスで働いて生計をたてています。

具体的には?

具体的には何をしているのかというと、HTMLやCSSの知識やスキルを生かして、ブログやホームページなどのウェブサイトを有料で代理作成・運営をしたり、フリーランスで働く方法をコンサルティングでお伝えしています。

もちろん、企業に就かれている方のように毎月約束されているお給料はありません。

ですが、ひとり暮らしで、車と中型バイクを持っていて、わんちゃん2匹と生活していて、週に2回は友達と飲みに行って、月に1回はまとまった額の貯金ができるくらいの金額は、ありがたいことに毎月稼ぐことができています。

また、フリーランスですので「いつ、どこで、どう働くか」は自由です。

参考

以下の話はこの間あった出来事なのですが…。

僕が飼っているわんちゃんの1匹はすごく小さくて体が弱い子なのですが、カフェで仕事をするために僕が家を出ようとした時に、かなりひどい過呼吸を起こしてしまったんです。

僕はすごく心配性(というより親バカ)なので、その日は仕事をするのはやめて、ずっとその子の様子を見ることにしました。

普通の会社員だったらこんなことできないですよね。「犬が体調悪いんで今日休みます」なんて、ほとんどの会社で中々まかり通ることではないと思います。

ですが、フリーランスではそれが出来ちゃうんですよね。

僕は元々パソコンをいじることは好きだったので(苦手ではありましたが)、フリーランスになったことで、好きなことをして、しかも自由に稼げるようになったんです。

FTMだからこそフリーランスに

当時は無意識でしたが、昔の僕は結構「性別のことを気にして職探しをしていたんだな〜」と、こうして改めて振り返ってみると思いますね。

きっと今でも、職探しをしろと言われたら「FTMであること」を気にして、自分自身である程度、選択肢に制限をかけてしまうと思います。

そしてなによりも、制服のことや更衣室のこと、トイレのことはもちろんですが、「男性として雇ってもらえるのかどうか」はFTMの人からするとかなり大きな問題になってきます。

僕のように、面接の段階でそれを断られることもあるかもしれません。

ですが、そういった様々な問題があるFTMだからこそフリーランスで働くことを僕はオススメします。僕もフリーランスで働いてからは、今までの職場で感じていたストレスや問題は解消されました。

でも自分にはなんの知識もスキルもないし…。

こう思う方もいるかもしれませんが、大丈夫です。
好きを貫くことさえできれば、それで稼げるようになります。

“なぎ”

何か仕事のことで悩みがある方や、僕の仕事について興味がある方は気軽にLINE@からご連絡くださいね!

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