ホル歴5年のFTMが、僅か2ヶ月でホル切れを起こして学んだこと

ホル歴5年のFTMが、僅か2ヶ月でホル切れを起こして学んだこと

どうも、なぎです!

これまでにも何度かお話させていただいていますが、僕が男性ホルモン注射による治療を開始してから、約5年が経過しています。

ホル歴5年と比較的長い期間男性ホルモンを注射してきている僕ですが、いろいろとバタバタしていて最近は丸々2ヶ月間ホルを打ちに行けていませんでした。

そしてその結果、現在ガッツリ「ホル切れ」の影響を受けています…。

これほどまでにホル切れを起こしているのは数年ぶりですし、何より僕は人よりもホル切れの影響をそこまで受けないタイプだったので、少し驚いています。

早速、明日にでも病院に行ってホルを打ってきますが、ホル切れを起こしている今だからこそ、FTMにとっての男性ホルモン療法について考えてみたいと思います。

ホル切れ=男性ホルモン切れ

まず「そもそもホル切れって何ぞや?」ということからお話させていただきます。(そんなもん知っとるわい!という方はこの話はすっ飛ばしていただいて大丈夫です笑)

FTMの生まれた性(体の性)は女性なので、もちろん自分の体の中で純男さんのように男性ホルモンを大量に作り出すことはできません。

MEMO
純男さんのように大量に作り出すことができないだけで、男性ホルモンは(体が)女性の体内にも、ある程度は存在しています。

そのためFTMは、純男さんと同じレベルの男性ホルモンを持つために「男性ホルモン注射」によって男性ホルモンを体外から摂取するわけです。

ですが、その摂取した男性ホルモンは一定期間経つとすべて吸収され、FTMの体内にある男性ホルモンの量は少なくなり、元の値に戻ります。

その状態のことを「ホル切れ(男性ホルモン切れの略)」と言います。

ホル切れが起こるとどうなる?

僕のようなFTMは、男性ホルモンを体内に摂取することによって体内の女性ホルモンの働きを抑制しています。

そして、そのホルモンの影響で体が男性化したり性格が男らしくなったりと、身体に様々な変化が起こります。つまり、それだけホルモンは身体に影響を及ぼす力があるということですね。

参考

女性ホルモンのバランスは、非常にデリケートだと言われています。(生理による女性ホルモンのバランスの乱れだけでもかなり影響を受ける人が多数いらっしゃいます)

更年期障害や自律神経失調症などの病気も、女性ホルモンの乱れによって起こることが多いです。

そんなデリケートな女性ホルモンの働きを、本来自分の体では作り出せない量の「男性ホルモン」によって抑制するわけですから、ホル切れを起こしたFTMの体内のホルモンバランスは乱れまくりになります。

では、ホル切れを起こしてホルモンバランスが乱れることによって、FTMの身体にはどのようなことが起こるのでしょうか?

ということで、ここからは【ホル切れを起こしたときに僕が受けた影響について】ご紹介させていただきたいと思います!

注意

僕の経験からお話しさせていただきますが、ホルモンによる影響の程度や種類に関しては人それぞれ異なりますので、参考程度にご覧いただければと思います。

情緒が不安定になる

僕の場合、ホル切れを起こすと常に情緒安定になっている気がします。

なにも起きていないのになぜかすごく悲しい気持ちになったり、かと思えば何でも出来るような気がして超ポジティブになったり、はたまた全てを失いそうな虚無感にかられたり…という感じです。

自分でもコントロールできない感情の波に押しつぶされて振り回されてしまいます。そして、そんな感情の波の中でも特に感じてしまうのが、イライラです。

普段は気にならないような些細なことでもカッとなってしまい、常にイライラして気が張っているような状態になってしまいます。

今ではそんな自分との上手な付き合い方を見つけたのである程度は自分で対処できるようになりましたが、ホルモンを打ち始めの頃は、この影響によって周りにもかなり迷惑をかけてしまいました。

“なぎ”

特に、当時同棲していた元彼女にはかなり迷惑をかけてしまっていたと思います…。

ひどい脱力感

僕の場合は、ホル切れを起こすとひどい脱力感を感じてしまいます。

  • 何に対してもやる気が出ない
  • 人に会いたくない
  • 家から出たくない
  • 誰とも連絡をとりたくない

とにかく全てが面倒くさくなってしまう感じですね。テレビを見ていても上の空、なにかを考えることすらも面倒くさくなってしまっていた時期もありました。

止まらない眠気

僕の場合は、ホル切れを起こすとひどい脱力感とともに寝ても寝ても止まらない「眠気」に襲われます。

起床した瞬間も眠い、朝のシャワーを浴びても眠い、ご飯を食べていても眠い、仕事をしていても眠い、どんなに長く睡眠をとっても、1日中ずーっと眠気に襲われている感じです。

常に湧いてくる食欲

僕は、ホル切れを起こすと食欲だけが無性に湧いてきます。

他の全てのことに対してはやる気も出てこないですし、ひたすら脱力感を感じているのに「食欲」だけは常に湧いてくるんです。

“なぎ”

お腹自体は満腹のハズなのに、食べても食べても満たされない空腹感を感じてしまうんですよね…。

僕の場合は、他のすべてのやる気をなくしているくせに食欲だけは湧いてきて、暴食している自分を猛烈に自己嫌悪してしまうことが今までに多々ありました。

ここまでくると、さらに情緒が不安定になって落ち込んで、そのストレスでまた食べて…という感じでひたすら負のルーティーンになっていましたね…(^^;)

– 参考 –

今回ご紹介させていただいた【僕がホル切れで受けた影響】について女友達に話したところ、「生理前の女の子と同じ症状だね。あたしも毎月そうなってる。」と言われました。

僕の場合は男性ホルモンによって生理は止まっていますし、ホルを打つ間隔さえ守っていればホルモンの乱れによる影響は受けませんが、僕の女友達のような子は毎月これを経験しているということですよね…。

しかも、それに加えて痛み止めを飲まないと耐えられないほどの「痛み」がある子もいるんですから、改めて女性ってすごいなあと思いました。

男性ホルモンを打てば治る?

僕の場合はホル切れを起こしていても、ホルモン注射で男性ホルモンを摂取すれば比較的すぐに受けていた影響は治まります。

ですが、これはホルモンの種類や摂取する量、また人によっても異なります。男性ホルモン値の種類別の上昇の仕方など、男性ホルモンについては以下の記事に書いてありますので、よろしければこちらもご覧ください!

自分らしい人生を手に入れるためにも男性ホルモン注射の特徴と種類を理解しよう! 自分らしい人生を手に入れるためにも男性ホルモン注射の特徴と種類を理解しよう!

男性ホルモン療法で大切なこと

男性ホルモン療法で大切なこと

今回、僕は丸々2ヶ月間男性ホルモンを打ちに行けずホル切れの影響を受けてしまいました。ですが、影響を受けたからこそ学んだこともありました。

そんな僕が今回学んだ「男性ホルモンを注射する上で大切なこと」を共有させていただきます。

定期的なペースを守る

冒頭でも少しお話しましたが、僕のようなFTMは自分で大量の男性ホルモンを作り出すことができないので、ホルモン注射によって男性ホルモンを体内に摂取します。

そして、その摂取した男性ホルモンは一定期間で体内に吸収され、最終的にはなくなります。

つまり、男性ホルモン注射をしているFTMは、摂取した男性ホルモンが体内からなくなる前に改めて摂取しないとホル切れの影響を受ける可能性がある、ということですね。

そこで大切なことはただひとつ「男性ホルモンを注射するペースはできるだけ守る」ということです。

男性ホルモンを摂取する間隔がバラバラだと、体内のホルモンバランスも乱れっぱなしになります。つまり、ホル切れだけでなく、ホルモンバランスの乱れによる身体の不調が常にあらわれるのです。

ホルモンバランスの乱れによる身体の不調の例
  • 肌が荒れる
  • イライラする
  • 疲れやすくなる
  • 頭痛がする
  • 体重が増加する

ホル切れを防ぐだけでなく、毎日の生活の質を上げるためにも「定期的なペースを守って男性ホルモンを摂取すること」は、僕のようなFTMにとっては非常に大切なことだと思いました。

不安や悩みがあったら相談する

定期的なペースを守って男性ホルモンを摂取することが大切とは言っても、定期的に病院に行くことが難しい方など、何らかの理由で定期的にホルモン注射ができない方もいると思います。

そんな方は、病院の先生や看護師さんにその悩みを相談してみてください。

違う種類の男性ホルモンを提案してくれたり、一度に摂取する男性ホルモンの量を変えてくれたり、他の病院を紹介してくれたり、何らかの手助けをしてくれるはずです。

また、男性ホルモン注射による影響で身体に何らかの不調が出ているという方も、絶対に担当のお医者さんや看護師さんに相談するようにしてください。

ホルモンの種類ひとつにも体質によって合う合わないがある場合があります。男性ホルモン値の上昇の仕方も人によって千差万別です。

「他の人も影響を受けているからしょうがない」という風に我慢するのではなく、体質や症状はご自身特有のはずですので、必ず担当医さんにご相談してくださいね。(何か解決策があるかもしれませんし!)

遊びも大事。でも治療も大事。

遊びも大事。でも治療も大事。

今回僕は2ヶ月男性ホルモンを打ちに行けていませんでしたが、仕事が忙しかったというよりは、正直ホルを後回しにして、遊びを優先していたことが原因でした。

僕は人よりもホルによる影響を受けにくいタイプなので「まぁ大丈夫でしょ!」とたかをくくっていたのですが、全然大丈夫じゃありませんでしたね…。すごく反省しています。

もちろん僕にとって「遊び」はめちゃくちゃ大切です。ですが、FTMとして充実した、楽しい毎日を過ごすためには「治療」もすごく大事なことだと実感しました。

“なぎ”

今回経験して学んだことを生かして、今後はもう少し計画的に予定を経てたいと思います。

ホルモンが身体に及ぼす影響は思っている以上に大きな力がありますので、ホルモン注射をしてからまだ日が浅い方はもちろんですが、定期的に打っている方も気をつけてくださいね。

それでは、今回の記事も最後までご覧いただきありがとうございました!

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